2022年6月23日 中建日報 広島県コンクリートメンテナンス協会総会
施工実績、フォーラムなど好調 3年ぶりの対面総会
広島県コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)は17日、第26回総会を3年ぶりとなる対面で開催。協会の推奨工法であるリハビリ工法の施工実績やオンラインフォーラムの動画視聴数が右肩上がりで推移していることや、今年度の全国フォーラム開催状況などを報告し、全議案を原案通り承認した。
総会には、会員18社中12社が出席した。徳納会長(福徳技研)はあいさつで、「コロナ禍で対面で事業を開催できない3年間で広島県のコンクリート構造物の劣化は進行した一方、SDGsやカーボンニュートラル等の地球温暖化対策に対する機運が高まった」と現状を分析。「セメントは製造過程で大量の二酸化炭素を排出するため、構造物の健康寿命を延ばすことがカーボンニュートラルの貢献になると私は確信している。県内の橋を適切に点検・診断して予防保全、補修補強をすることで、健康寿命を延ばすことが技術者に課せられた大きな責務だ」と強く呼びかけた。
昨年度の同会は、全国20カ所で予定していた「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム」を前年度に続いて動画配信によるオンラインフォーラムに切り替え、講演動画31本を配信。延べ視聴回数は約3万6000回に達したほか、リハビリ広報施工技術者研修会、コンクリート技士・診断士受験指南講習会(十河塾)、会員研修会などを開催し、広島県土木協会が主催する「土木・建築系職員技術研修」などにも参加した。
議事では、これらの21年度事業活動について報告し、関連収支決算を承認。22年度事業計画では、3年ぶりの通常開催としてすでにスタートし、全国20カ所で予定している「コンクリート構造物の補修・補強フォーラム」の実施状況を説明したほか、HPの充実、諸官庁やコンサルへのPRにも努めていく方針を申し合わせた。
また、藤田工業の新規入会も報告。小規模ながら懇親会も催された。