2023/2/15 広島県コンクリート診断士会 坂本氏が「ジオクリート」など解説 52回定例会開く
2022年12月9日 中建日報 予防保全への点検要領など披露 第51回定例会開く
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸会長)は7日、第51回となる定例会を広島市中区で開催。十河会長(近未来コンクリート研究会)が直々に演壇に立ち、「予防保全を目的とした鉄筋コンクリート橋梁の点検要領」を披露するなど、約40人の会員・賛助会員らが熱心に聴講した。
定例会は、会員の技術向上や情報交換を目的に隔月、参加無料で開いているもの。冒頭のあいさつで十河会長は、「感染者が増加している状況だが、今回のように対面方式でやれるのは演者としてもやりやすい。感染予防対策に気を配りながら、しっかり聞いて帰ってほしい」とし、定例会の場についても、「手持ちの情報発信や賛助会員の皆様の技術宣伝にも大いに活用してもらえれば」と呼びかけた。
講演の中で十河会長は、現在の5年点検の中心となっている打音検査と近接目視では、本来行うべき予防保全ではなく事後保全になっていると指摘。中性化深さ測定や塩化物イオン量から腐食の可能性を予測、調査して対策の時機を予見することで、予防保全への転換が可能になるとした。
また、後半では岡田繁之副会長(橋梁調査会)が「国土交通省との意見交換会について」をテーマに講演。今年6月に中国5県のコンクリート診断士会と合同で実施した中国地方整備局との意見交換における要望事項とその回答の内容などについて説明した。
2023/02/09 中建日報
広島県コンクリート診断士会
坂本氏が「ジオクリート」など解説 52回定例会開く
広島県コンクリート診断士会
坂本氏が「ジオクリート」など解説
52回定例会開く
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸会長)による第52回定例会が15日、広島市中区で開かれ、広島工業大学工学部の坂本英輔教授が特別講演「脱炭素に向けた取り組み」を披露。賛助会員企業による技術紹介もあった。
定例会は、会員の技術向上や情報交換などを目的に2011年の設立以来、隔月で継続開催しているもの。会員・賛助会員ら約30人が参加した会の冒頭で十河会長(近未来コンクリート研究会)は、「コンクリートは鉄に次いで二酸化炭素の排出量が多いため、今回の特別講演は、坂本教授に脱炭素に向けた取組みについての解説をお願いした。貴重な機会を皆様の技術研鑽に役立ててほしい」と呼びかけた。
特別講演の中で坂本教授は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた世界的な動きや日本国内のコンクリート関連業界の脱炭素に向けた取り組みを詳しく紹介。さらに、セメントを使わないため、二酸化炭素排出量を大幅に低減できるジオクリートについての研究成果を映像を用いながら詳細に説明し、参加者からは多くの質疑応答が寄せられた。
また、賛助会員企業の技術紹介では、非開削推進・非破壊探査事業などを手掛けるアイレック技建の竹下竜之介氏が登壇。非破壊で地中埋設部を探査する技術やコンクリートの配筋及びかぶり厚さが調査できる技術などを解説し、近年のコンクリート構造物の点検に使える技術なども幅広く提案した。
次回の定例会は4月12日に開催予定。今回同様、特別講演に加えて賛助会員の技術紹介などを企画している。