2025年6月12日 中建日報 中国5県コンクリート診断士会 若者にとって魅力ある産業に 情報提供会を開催 | プレス情報 | 広島県コンクリート診断士会

2025年6月12日 中建日報  

2025年6月12日 中建日報 中国5県コンクリート診断士会 若者にとって魅力ある産業に 情報提供会を開催

2025年6月12日 中建日報 中国5県コンクリート診断士会 若者にとって魅力ある産業に 情報提供会を開催 | 広島県コンクリート診断士会
中国5県のコンクリート診断司会の情報提供会が6日、山口市のKDDI維新ホールで開催された。情報提供会では、各県の活動内容や取り組みなどの報告や最新トピックなどの情報提供を行った。
主催県の山口県コンクリート診断士会の瀬原洋一会長が「最近は、ChatGPTが手放せなくなっている。まともな言葉が返ってくなど、これらを使いながら上手に活用する時代になった。少子化の中、若い人たちにとって魅力ある産業にしなければならない。診断士という魅力ある資格を取得してもらい、今後のインフラの維持管理で活用してもらうための基盤を5県でつくれればと思っている。各県のローカル的な問題を提起し、その問題解決の方法をみなさんの前で披露してもらいたい」と挨拶した。
また、相談役で山口県議会の高井智子議員は「インフラの安心安全を守るには、確かな知識と経験、広域的な連携が不可欠。本日は、中国5県の診断士が一堂に会し、最新の技術や課題を共有する貴重な機会。このような場を通じて、地域を超えた協力関係がより一層高まり、今後のインフラ維持管理の資質向上につながることを期待する。行政と専門技術者の連携も時代の要請。議会を通じてみなさんの活動がより生かされる環境づくりに力を尽くす」と述べた。
はじめに山口県の副会長で山口大学大学院の中村秀明教授が「インフラメンテナンスの新時代AIは拓くコンクリート診断の革新」と題して講演した。中村教授は「実社会のあらゆる情報などが、ネットワークなどを通じて自由にやりとりができ、集まった大量のデータを分析し新たな価値を生む形で利用可能になった。機械自ら学習し、人間と同等の高度な判断が可能で、多様、複雑な作業でも自動化できるようになった。これまで現実不可能と思われていた社会の実現が可能で、これに伴い産業構造や就業構造が劇的に変わる可能性がある」と述べ、AI技術や機械学習の種類、AIを活用するための学習、性能向上のための方策、教師データなどについて解説した。
岡山県の黒川健児氏(ウエスコ)は、昨年度の活動報告や最近設計したプレテンホロー桁の桁端部構造の背景や点検・診断・補修などについて情報提供した。黒川氏は「維持管理の確実性や容易さは、橋梁だけではなく全ての構造物に必要な性能。診断士の立場から、将来のの品質劣化などに対応できる提案をしたい」と述べた。
このほか、広島県の勘田泰邦氏(シンワ技術)が「地下コンクリートの硫酸劣化」で、地下鉄や下水道などの硫酸劣化状況や劣化原因、補修方法などについて。島根県の中村裕大氏(島根県庁)は活動内容と島根県の老朽化対策の現状。鳥取県の但田拓志氏(美保テクノス)が自社で取り組んでいるICT活用工事や漫画でのPR活動についてそれぞれ報告した。
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