2025年11月13日 中建日報
2025年11月13日 中建日報 中国5県コンクリート診断士会 桁端部の維持管理方針など議論 第5回意見交換会開く
中国5県のコンクリート診断士会と中国地方整備局による第5回意見交換会が10日、広島市中区の合同庁舎内であった。会合では、診断士会の活動内容や管内の橋梁・トンネル等の老朽化状況について情報を共有。再劣化に対する考え方や橋梁桁端部の維持管理方針などについても意見を交わし、勉強会等への講師派遣や点検・診断・設計における相談窓口としての活用について、相互に連携を図っていくことで一致した。
会合には、5県のコンクリート診断士会から広島県の竹田宣典会長(広島工業大学)、岡山県の海野達夫会長(エイト日本技術開発)、山口県の瀬原洋一会長(トキワコンサルタント)、島根県の松浦寛司会長(エイト日本技術開発)、鳥取県の鶴石健治会長(やまこう建設)をはじめとする正副会長級が揃って出席。整備局からは、佐々田敬久道路保全企画官のほか、板谷行順道路構造保全官、山本順也道路構造保全官ら維持管理部門の幹部職員が参加した。
5県の診断士会を代表してあいさつに立った竹田会長は、橋梁やトンネル、下水道の事故が近年増加傾向であることに言及したのち、「われわれは、それぞれの県で現場見学会や勉強会、人材育成などに継続的に取り組んでおり、構造物の診断に関する技術的サポートの窓口も担っている。本日はこれらの状況をご報告させていただくが、活動内容をご理解いただくとともに、より積極的な活用をお願いしたい」と強調した。
診断士会からの活動報告では、各県ごとに10分程度の持ち時間が与えられ、設立の経緯や会員数及び会員構成、技術向上のための各種勉強会や現場見学会、行政等への講師派遣、診断士育成に向けた受験対策講座や高校への出前講座などの事業を報告。
各県の診断士から事前に聴取した質問項目をもとにした意見交換では、「再劣化に関する責任のあり方」の話題に関し、「色々なケースがあり、現状では設計が悪い、施工が悪いなどと安易にするべきではない。今後補修が進むことで、再劣化に対する知見も高まるのでは」としたほか、「遊間が狭く点検や補修が困難な桁端部の維持管理方針」については、整備局側が「統一したものはないが、維持管理に配慮した設計とするよう努めている」としたが、「設計目線では空間が取れないことも多い。人が入れない前提での方向付けも必要では」との診断士側の意見もあった。
このほか、「埼玉県八潮市の下水道陥没事故を踏まえた対応」では、中国道路メンテナンス会議の下部組織として設置されている地下占用物連絡会議の中で情報共有を図っていくことを報告。「AIをはじめとする新技術の活用」では、昨年12月に開所した中国インフラDXセンターの積極的な活用を呼び掛けるとともに、「必要に応じて随時情報提供を行う」とした。